オンライン家庭教師マナリンク
英語

「けんぼう」の冒険

2022/9/9


けんぼうは「けんぼう」と決まっている。今日、3年C組の教室ではどよめきが起きた。けんぼうの苗字が「雨宮」だとわかってけんぼう以外の生徒全員が驚いたからだ。下の名前は「健斗」で、まれに「けんと」「けんちゃん」と言われることがないわけではないが、やはり「けんぼう」が一番しっくりくる。全体的な雰囲気が「け・ん・ぼ・う」なのだ。



彼は大人しいが人懐っこくて、親しまれている。この中学では比較的少数派の小学校出身である。中1の頃から、先生までもが「けんぼう」と呼んでいて、とにかくその子は「けんぼう」なのだ。それなのに、今日、新任の先生の、「はい、じゃあ、次、雨宮君。」というひと言で、覆されたのである。



実際には、中3になるまで苗字をクラスメイトに知られないなどということは、あり得ない話である。だが、英語の勉強では、本当にそのような場面があるのだ。中学一年で「進行形」というものを習う。その際には「be動詞のあとに動詞のing形をつけ加えて作る。」と教わる。だから、studyingのような語は「ing形」というのだな、という認識をもつ。その後、二年生で動名詞の単元でその形が登場するが、ここでもing形というの呼び名で処理される。「雨宮健斗」があくまでも「けんぼう」であるのと同じように、ing形はとにかく「アイエヌジーけい」なのだ。ところが、三年生になると突然、その正式名称が明かされる。名前は「現在分詞」だ。どこか、違和感をもってしまう。



もともと「イング」という表現は、外来語として日本語に定着しやすいと思う。「クッキング」「スイミング」「ショッピング」のように、多数ある。だからこそ、ing形にも親近感を感じてしまうし、頭にも残りやすい。動詞の語形変化の問題で、わからないで書き込む誤答の第一位はing形だと、経験上思っている。人気があるのだ。それなのに、何が「現在分詞」だ。何故か「よそよそしい」感じだ。「それ、進行形じゃないんですか。」という生徒の質問は、納得できる疑問だと率直に思う。「進行形というのは、料理名みたいなもので、食材としてはbe動詞と、この現在分詞の二つが必要だ。現在分詞は単なる食材の名前だな。」という説明はするが、なじみにくいことに変わりはない。



「けんぼう」は「けんぼう」だがときどきひっくり返して「ぼうけん」などという呼び名になることもある。「現在分詞」という立派な名前をもらったing形は、形容詞的用法という新たな用法で「冒険」にでるし、それを踏まえて高校ではさらに深く学習する。ついでながら、同じ形の動名詞とは完全に別のものである。姿がまるで同じの、「別人」だ。ややこしい話である。

 

このブログを書いた先生

このブログに関連するオンライン家庭教師はこちら

英語のおすすめの指導コース

15,000円/月
1回30分(月1回)
高校1〜3年生、浪人生
  • 単語学習が三日坊主になってしまう人
  • 毎日の単語テストで学習リズムをつかみたい人
  • 1冊の単語集を最後までやり切りたいと思っている人
コースの詳細を見る
英語の月額コース
英検3級|基礎から英作文・面接まで個別対策
三者面談あり
無料体験あり
英検3級|基礎から英作文・面接まで個別対策
28,000円/月
1回60分(月4回(週1回目安))
中学1〜3年生
  • 英検3級を目指し、単語や文法の抜けから確認したい方
  • 英作文・Eメールで何を書けばよいか迷ってしまう方
  • 一人では復習が進まず、自分に合う勉強の順番を相談したい方
コースの詳細を見る
英語の月額コース
【中高一貫】英語力養成コース〈中1~中3対象〉
三者面談あり
タイプ別
無料体験あり
【中高一貫】英語力養成コース〈中1~中3対象〉
28,000円/月
1回60分(月4回(週1回目安))
中学1〜3年生
  • 中高一貫校の内申点対策に加えて、ハイレベルな英語力をつけたい方
  • 大学受験に向けて、中学生のうちからスタートをしたい方
  • 中だるみを防ぎ、コンスタントに英語の力をつけていきたい方
コースの詳細を見る
45,000円/月
1回90分(月4回(週1回目安))
高校1〜3年生、浪人生
  • 他塾・予備校で慶応法学部特化型の英語対策に不満がある方
  • 独学に限界を感じ伸び悩んでいる方、特に英語長文読解や語彙力に課題がある方
  • 英検準1級程度の実力がある生徒
コースの詳細を見る
32,000円/月
1回60分(月4回(週1回目安))
中学1〜3年生
  • 中学英語の基礎的な知識を固めたい方
  • 中学英語で定期テストの点数をUPさせたい方
  • 学校の英語の授業では解法が理解できずに困っている方、復習を進めたい方
コースの詳細を見る

英語のブログ

📚✨知識の定着は「シークエンス」!英語学習は流れをつくって繰り返そう🌱

「単語を覚えたはずなのに、テストになると思い出せない……😢」「文法を勉強したのに、問題を解くとうまく使えない……💦」そんな経験はありませんか?英語の学習で大切なのは、一度勉強して終わりにするのではなく、学習の流れ(シークエンス)をつくり、繰り返し取り組むことです!💪✨予習 → 授業 → 当日復習 → 数日後の復習 → 週末の総復習。この一連の流れを意識することで、学んだ知識を少しずつ確実なものにしていきましょう!😊📖━━━━━━━━━━━━━━━━━━🔷 ① 授業前:軽い予習で準備をしよう! 📝━━━━━━━━━━━━━━━━━━学校や塾の授業を受ける前に、教科書や副教材に目を通しておきましょ...続きを見る
内山の写真
内山オンライン家庭教師
2026/10/24

📚 反復が学習効果を生む!✨「覚えられない」を「忘れない」に変える勉強法

「英単語を何度覚えても、すぐに忘れてしまう……😢」「文法は理解したつもりなのに、いざ問題を解くと間違えてしまう……💦」「使えたら完璧でかっこいい英文が書けるのに、肝心の表現が出てこない!」「国語の文法や古文単語、文学史も、覚えたはずなのに気づくと忘れている……😭」こんなお悩みを抱えていませんか?実は、これらは英語や国語を学習している生徒さんからよく聞くお悩みです。でも、ここで一つお伝えしたいことがあります。🌟 覚えられないのは、あなたの記憶力が悪いからとは限りません!もしかすると、必要な反復回数がまだ足りていないだけかもしれないのです。今回は、学習効果を高めるために欠かせない「反復」の大切さと...続きを見る
内山の写真
内山オンライン家庭教師
2026/10/21

英検1級でも説明できない? カップうどんの「お揚げ」が教えてくれる、本当の英語力

■ JALの3倍以上の初任給 ── 「すごろくの上がり」と呼ばれた会社もう30年以上前、私が**英国航空(ブリティッシュ・エアウェイズ)**で働いていた頃の話です。当時、航空業界を目指す人たちの間では、欧州系の外資系航空会社、なかでもブリティッシュ・エアウェイズに入ることは**「すごろくの上がり」**と言われていました。理由ははっきりしていて、待遇が桁違いだったのです。私自身、大学卒業時には国内最高峰と言われたJALから内定をいただいていましたが、ブリティッシュ・エアウェイズの大卒初任給は、そのJALの3倍以上。以前から私のブログを読んでくださっている皆様には、おなじみの話かもしれません。それ...続きを見る
上谷の写真
上谷オンライン家庭教師
2026/10/19

【早慶・医学部合格】ターゲット1900は高2の3月までに完全に覚えきれ!英単語が「使える武器」になるまでには半年かかる

【結論】早慶・医学部を目指すなら、英単語帳は「高校2年生のうちに」完全に覚えきってください「英単語って、いつまでに覚えればいいんですか?」受験生や保護者の方から、毎年必ずいただく質問です。早稲田・慶應・私立医学部の合格指導を長年続けてきた立場から、はっきりお答えします。ターゲット1900レベルの英単語は、高校2年生が終わる前に「完全に」覚えきっていなければなりません。「高3からでも間に合うのでは?」と思った方こそ、この記事を最後まで読んでください。そこには、多くの受験生が気づかない**「英単語の熟成期間」**という落とし穴があるのです。【衝撃の事実】英単語は「覚えた瞬間」には使えない単語帳で「...続きを見る
上谷の写真
上谷オンライン家庭教師
2026/10/18

速く解けばいいわけじゃない!テストで時間を上手に使うための練習

「テストで時間が足りなくなってしまう」「急いで解くと、ケアレスミスが増えてしまう」お子さんの勉強について、そんなお悩みはありませんか?テストでは、問題を解く力だけでなく、限られた時間をどう使うかも大切です。そこで私の授業では、時間を意識して問題を解く練習を取り入れています。ただし、私が目指しているのは、何が何でも速く解けるようになることではありません。今回は、授業で行っている時間配分の練習についてご紹介します。⏱️「よーい、どん!」で時間を意識する授業では、問題の難易度や量に応じて、「この問題は○分くらいで解いてみよう」という目安を設け、ストップウォッチで時間を計ることがあります。「よーい、ど...続きを見る
安芸の写真
安芸オンライン家庭教師
2026/10/14

過去問はいつから、どう使う?秋からの効果的な活用法

10月に入り、英検や大学受験に向けて過去問に取り組み始める人も増えてきました。この時期になると、「まだ実力が足りないので、過去問はもう少し後にしたほうがいいですか?」「何年分くらい解けばいいですか?」といった質問を受けることがあります。過去問というと、「本番直前に実力を確認するもの」というイメージを持つ人もいますが、実際にはそれだけではありません。過去問は「今後の勉強を決める材料」になる過去問を解く大きな目的の一つは、現在の実力と目標との距離を確認することです。たとえば英検であれば、・語彙問題で大きく失点している・長文は読めているが時間が足りない・内容は理解できているのに設問で間違える・ライテ...続きを見る
佐藤の写真
佐藤オンライン家庭教師
2026/10/14

この先生の他のブログ

金子の写真

冬のスイッチ:オン

2022/11/19
今はオンライン家庭教師に完全に転身したが、以前はオフライン。塾講師だった。ラインはオフかもしれないが、冬ともなれば生活は全力でオン。冬期講座の季節になると今でも気持ちが入る。年末年始、大晦日・三が日などは流石にオフになることが多いが、気持ちはオンのままでつかの間の休息をとる。受験に関わる仕事につい...
続きを読む
金子の写真

秋は英吉利式で

2022/10/23
1620年と言えば、日本では徳川幕府が開かれて17年目だが、来年の大河ドラマの主役である徳川家康はもう亡くなり、二代将軍秀忠の治世の頃、太平洋の向う側にある北アメリカ大陸の、西海岸とは反対の東海岸に102名のイギリス人が乗るメイフラワー号という船がたどり着く。これが、元来イギリスの言語である英語が、...
続きを読む
金子の写真

晴天の霹靂<👈間違い>

2022/10/23
言葉に関しての仕事に関わる以上、誤用・誤字にはつい「目くじら」を立ててしまう。「目鯨」などと表記してあれば間髪を入れずに注意したくなる。そんなクジラがいるなら、絶滅しないように、全力で保護するべきだ。というよりも、PCまでもがミスをしているではないか。間髪は「かんはつ」なのに「かんぱつ」で間髪入...
続きを読む
金子の写真

高校入試の主人公は「あなた」、という二人称小説

2022/9/19
そもそも英語も「三人称単数」というようなものが出てくるころから、楽しくなくなるものだ。三人称、というネーミングが失敗だと思う。昔の偉い人が考えたのだろうが、三人などというから、人数のことか思ってしまう。三人だから、複数、なのに三人称単数だなんていったい何だよ、と思ってしまうのも無理はないと、私は...
続きを読む