Toという天使の翼
「何が~どうする」の「どうする」の部分は日本語の場合、述語と言って最後にくる。結局のところどうなったのかはおしまいまで読まなければ分からない。「どうする」の部分には、基本的に動詞がくる。どう頑張ってもびりにしかなれないのでどっしりと落ち着いて、トリを務める気分でいる。もちろん、活用をして他の部分でも使うが、それが本題ではないのでここでは除外する。
それに比べて英語の動詞はS+Vのように、たいがいSのあと、2番目にくる。というよりも5文型すべてにおいて動詞は主語の次席に甘んじる。(もちろん、疑問文の場合のbe動詞は主語を乗り越えて文頭にくるし、命令文では文の先陣をきるが、それは例外で、この話では平叙文に限る。)そこで、思い悩んだverb(英語の動詞)は神様のところにお願いにゆく。「わかった。お前にtoという翼を与えよう。これでお前は主語として文頭にも出られるぞ。それどころか、これは天使の翼だ。Sになれるばかりでなく、O(目的語)やC(補語)、さらには修飾語にだってなれる。ただし、一つだけ条件がある。」「それは何でしょうか、神様。」「うむ。翼を付けた以上はもう動詞の位置には戻れないが、それでも構わないか。」「もちろんですとも。Sにもなれるなんてまるで夢のようです。早く翼を付けてください。」
こうしてstudyというverbはTo study is important,のように「勉強することは」のように主語へ変わった。日本語の翼では「こと」といい、用法として難しく言えばこれが名詞的用法といい、動詞を主語、目的語、補語にする。修飾語になるという話はどうか。「読むための本」などの場合、動詞(読む)→名詞(本)の語順になるが、英語ではそれが正反対になり、名詞が前、動詞があとという順番になる。ただ、並べるだけではだめでa book to readのようになる。名詞を(後置)修飾する用法を形容詞的用法と呼ぶ。
さらに不定詞は神出鬼没で、名詞を修飾することを除いたいろいろな修飾語にもなる。I went to the library to studyのように「勉強のするために」と訳せ、動詞(went)を修飾している。これは副詞的用法である。これ以外に副詞的用法にはいくつあるが省く。また、ここではto 不定詞にしぼった話をしている。
事程左様に不定詞は、まさに住所不定であちらこちらに出現し、しかも、用法が定まっていない。だが、大事にしてやって欲しい。何とも言っても、天使の翼をもっているのだから。
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