なんで国語の答えは一つに決まるの?!模試作成者がお答えします!!
2025/2/20
講師の富岡です◎
国語での疑問の一つに
「なんで正解が一つに決まるんだ?!」
というものがあります。
確かに、国語は各自が好きなように読んで、色々な解釈があることを楽しむものでもありますからね。
でも、入試となるとちゃんと正解が決まらないと困ってしまいます。何せ採点できないですからね。
出題者もちゃんと正解が出るように工夫して問題を作っているのです。
では、どのような観点から問題を作っているのか、いくつか見てみましょう◎
【観点1】共通点を見出せているか
文章中のある表現が、他の段落で出てくる表現と実は「共通」だと言うことをちゃんと見抜けているかを確認する問題を作ります。
【観点2】対比を見出せているか
文章中のある表現と、他の段落で出てくる表現が「対比」の関係になっていることをちゃんと見抜けているかを問う問題もよく作られます。
【観点3】因果を見出せているか
文章中の原因と結果の関係を見出せているか問う問題も多く作られます。結構難しく、見落としがちな観点です。
【観点4】具体と抽象の関係を見出せているか
具体と抽象の関係に注意して読めていれば正解できる問題も作られます。抽象部分に関する問題が主流ですが、具体に関する問題も見受けられます。
【観点5】段落どうしの関係をつかめているか
一文一文に注目はしていても段落どうしの関係という、ちょっとマクロなところまで確認できているかを問う問題も作られます。
他にもまだまだ観点はあるのですが、ここで言えることは、「客観的に答えが決まるような観点を設けている」ということです。
決して「あなたはどのように感じますか?」という問いにはならないのです。
どちらかというと本文理解と分析といった感じでしょうか。求められているのはそうした分析力なのです(もちろん豊かな言語感覚は非常に重要ですよ)。
まずは正解の特定の仕方をきちんと身につけ、そこから言語感覚を磨いていくのが良いかもしれませんね◎
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