AI
2024/2/24
説得力のある小論文を書くには、出題される分野の関連知識を積み重ねることが必要です。本日のテーマは、各学部で頻出のテーマ「AI」です。
みなさんはAIに対してどんなイメージがありますか?
- 要望を入れるだけでレポートを書いてくれる。
- AIが人間の知能を超えて、近い将来人類対AIの戦争になる。
- ん、AI?アクアとルビーの母親、B小町のリーダー?等々
AIの現状とメリット・課題を正しく理解し、AIに対する自分なりの考えをまとめておきましょう。
AI関連の記事を2本取り上げます。
まず最初の記事は、2024年1月9日の日経新聞社説「生成AIは特徴を生かし上手に使おう」です。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK0543O0V00C24A1000000/
記事の要点は以下の通りです:
- 米国のオープンAIが2022年11月末に公開した対話型生成AI「ChatGPT」が、わずか1年余りで職場や個人生活に急速に浸透している。
- 生成AIは事務作業の効率化などのメリットがあるが、有害情報の拡散や権利侵害などのリスクも存在するため、政府や国際社会のルール整備が重要。
- 日本でも生成AI時代の著作権保護が課題となっている。
- 利用者自身も生成AIの特徴を理解し、適切に利用する必要がある。
- 現状の言語生成AIには得手不得手があり、事実関係の正確性や論理の理解に課題がある。
- 生成AIは未熟な技術であり、あくまで人間の補助として活用すべきである。
次の記事は、2024年2月4日の日経新聞社説「AI時代の競争に入った米巨大IT企業」です。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK024PQ0S4A200C2000000/
記事の要点は以下の通りです:
- 2023年10〜12月期の決算で、マイクロソフトは18%増収で過去最高を記録し、AI関連事業の成功が際立った。
- 日本の少子高齢化が進む中、生産性向上が急務であり、AIの効果的な活用により社会問題の解決と新市場の開拓が可能となる。
- 自動運転やロボット技術による物流効率化や省力化などが、日本の国際競争力向上につながる可能性がある。
- AI市場はまだ成長段階であり、アプリやサービスの応用が今後増える見通し。
- 巨大IT企業のクラウドコンピューティング市場支配力が増す中、規制当局の監視が必要とされている。
上記、2本の記事より、AIのメリットとしては、事務作業の効率化や少子高齢化の問題への解決手段が挙げられています。一方、デメリット・課題としては、著作権等の法的な課題、事実関係の正確性や論理の理解に対する課題、巨大IT企業による経済的寡占が挙げられています。
受験する学部の視点で、AIに対する知識をストックしていきましょう。
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