【小数や分数の文章題が解けるようになる方法p1】〜わり算には2つの使い方がある〜
2024/8/21
小数や分数の文章題に挑むとき、「かけ算かわり算かわからない」という声をよく聞きます。
「読解力がないから」なんて曖昧な理由では、なかなか解決につながりませんよね。
そこで、小数や分数の文章題を解く際に知っていると役に立つ考え方をご紹介します。
意識したことがないかもしれませんが、実はわり算には2つの使い方があります。
まずは例題を見てみましょう。
【例1】
15個のアメを3人で等しく分けると、1人何個になりますか。 答え「5個」
【例2】
15個のアメを3個ずつ分けると、いくつに分けられますか。 答え「5」
上記の2つです。
【例1】の方は、15を3等分したときの1つ分を求めています。これを「等分除」といいます。
【例2】の方は、15の中に3がいくつ含まれているかを求めています。これを「包含除」といいます。
「等分除」「包含除」なんて言葉を覚える必要はありませんが、わり算にはこの2つの使い方があるということを体感でつかんでおくことで、少数や分数の文章題を解く際に非常に役に立つのです。
どう役に立つのかについては次回の記事でご紹介します。
算数に苦手意識があるみなさん、ぜひ一緒に勉強しましょう!
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