#17 Mother’s Day~母の日~
2021/5/9
今日は「母の日」ですね。英語ではMother’s Dayと言います。発祥は20世紀初頭のアメリカとのこと。アメリカ・カナダや日本では5月の第2日曜日に当たります。英語での説明を読んでみましょう。
* * *
①Mother’s Day is a day on which mothers traditionally receive cards and gifts from their children, celebrated in the US on the second Sunday in May. ②It was originally a day when servants were given a holiday to visit their families, taking gifts of flowers or a cake. ③A tradition practiced by some Americans, though no longer common, is to wear a carnation on Mother's Day, a colored one if their mother is alive and a white one if she is dead.
①
on which ~ their childrenは関係代名詞のかたまりで、先行詞a dayを修飾しています。「母の日は、母親が子供から伝統的にカードや贈り物を受け取る日である」。
コンマの後ろは分詞構文。「アメリカでは5月の第2日曜日に祝う」。
②
今度は関係副詞のwhenからピリオドまでが先行詞a dayを修飾しています。コンマから後ろは直前の不定詞を修飾する分詞構文。「それは元々、召使が花やケーキを持って家族を訪れるために休暇を与えられた日であった」。
③
practicedは過去分詞で直前のA traditionを修飾。「一部のアメリカ人によって実行されている慣例は」。
最初の2つのコンマは「挿入」を示しています。このコンマの使い方はブログ#9「②挿入を示す」で見ました。though (it is) no longer commonと補います。「それは最早ありふれたものではなくなってしまったけれども」。
isが主語のA traditionを受ける動詞。「母の日にカーネーションを身に付けることである」。
最後のコンマの使い方は難しいですが、ブログ#10「③同格関係を示す」で見た使い方です。2つの名詞をイコール関係で結びます。
最後に2回出てくるoneは名詞の繰り返しを避ける代名詞。ここではcarnationの代わりに使われています。
a carnation ~, a colored one if ~ and a white one if ~を正しく考えられた人は、相当な英語力の持ち主と言えます。便宜的に、最初のa carnationをA、a colored oneをB、a white oneをCとします。さっきも言ったように、ここのコンマはイコール関係を表すので「A=B」が成り立っています。その後ろのandはBとCを並列しています。つまり、BとCは同じ働きをしているということです。
①A=B
②BとCは同じ働き
この①と②を組み合わせると、
③A=C
という関係が見えてくることになります。
「母親が生きているなら色の付いたカーネーション、母親が亡くなっているなら白い色のカーネーション(を母の日に身に付ける)」。
本文ではcoloredと書かれていますが、実際には赤いカーネーションが通例のようです。
※今回の英文はかなり難しかったのではないでしょうか?レベル的には大学入試の平均レベルだと思います。「平均」とは言っても、このレベルの英文が正しく読めない受験生は多いというのが現状です。逆に言えば、これくらいの英文をしっかり読める人は、受験生の中でも上位の英語力の持ち主だと言えます。
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