迷宮入りしてしまう消化不良なテーマ
連載漫画。先が読みたくて、次号を楽しみにする。そういう具合に「続きもの」の作品がある一方で一話完結、読み切りという漫画もある。国語の教科書の文章というはたいがい「読み切り」である。説明的文章の場合は、その中で「テーマ」とされる問題提起というものが解決する、というふうになっている。
入試問題は基本的に「切り取り」である。筆者の一冊の長い本の中から、問題に合う、都合のよい部分のみを「抜き出して」いるのである。出典の書物には他にもまだいろいろなことが書かれているのだが、問題としてのサイズや設問づくりに適切だからこそ、その部分が選ばれたのである。
最も読みやすい論説文というのは文章の比較的初めの方に、問いかけ、問題提示があり(序論)、それについて途中、いろいろ考察することで論が展開され(本論)、最後に筆者の主張が述べられる(結論)というパターンである。自分が作文・小論文を書く側になった場合も、これを基本とすれば良い。難しい問題というのはいくつかのケースがあるが、そのうちの一つが、この型にはまっていない(ように思える)「型破り」な文章である。「定型外」であるために、文章がなかなか頭に入ってこないことがある。こういうときは読み取りにくい。
だが、いくら定型に沿わないこともあるからと言って、次のような文は絶対にない。⓵さんざん持論を述べた挙句、結局のところわかりません、というように問題が未解決のまま終わる。②結論も出ないでまだ本論の途中で文が途切れて終わる。➂問題も解決し、結論も出たが、最後にまたあらたな疑問が提示され、「問いかけ」のまま終了する。以上のような入試問題があれば、非常にストレスがたまるが、ない。
それはたとえるなら「真犯人」の分からないまま終わる推理小説のようだが、そういうことはないのでご安心あれ。入試論説文は一話完結。それを肝に銘じて取り組んでみてもらいたいと思う。
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