国語の選択肢の選び方|迷ったら言い過ぎと書いてないを疑う
国語の選択肢の選び方で迷うお子さんは、消去法を「感覚」でやっています。なんとなく違う気がする、なんとなく合っている気がする。この状態のまま六年生になると、記述は書けるのに選択肢だけ落とす、という不思議な成績表ができあがります。
コツは二つだけです。言い過ぎと、書いてない。この二つを疑う。それだけで正答率は変わります。
「ずっと欲しかった」は本文にありましたか
先日の授業で、生徒が選択肢問題を一つ落としました。彼女が選んだのは、こういう文言を含む選択肢でした。
「ずっと欲しかったもので」
僕は聞きました。それ、本文のどこに書いてありましたか。
書いてありませんでした。物語文の中で、その品物は確かに大切に扱われていました。でも、ずっと欲しかったとは一言も書かれていない。書かれていないことを、読み手が勝手に補ったんです。
これが「書いてない」トラップです。選択肢は、本文の内容にもっともらしい一足しを加えて作られます。読んでいて自然だから通ってしまう。むしろ、自然だからこそ通ってしまう。
国語の選択肢の選び方は、二種類の罠を先に知ること
もう一つが「言い過ぎ」です。
世界中の人が
必ず
最も
決して〜ない
すべて
こういう語が入った瞬間、本文がそこまで強く言っているかを確認する。たいていの筆者は、そこまで断言していません。断言していないことを断言した選択肢は、それだけで消えます。
そして重要なのは、この二つが「消すための道具」だということです。答えを見つける道具ではありません。
正解を探そうとすると、四つの選択肢がどれも正解に見えてきます。そうではなく、疑うポイントを固定して、機械的に減らす。残ったものが答えです。感覚で選ぶ子は、疑う場所が毎回変わるから、毎回結果も変わる。
僕自身、国語で安定して点が取れるようになったのは、才能が芽生えたからではありません。疑う場所を固定したからです。
意味を聞かれたら、具体的な方を選ぶ
もう一つ、実戦的なコツを渡しておきます。
「春の息吹」の意味として正しいものを選びなさい、という問題がありました。選択肢には、春の空気を感じること、と、春の活気を感じること、が並んでいました。生徒が迷ったのはここです。
僕は聞きました。春の空気って、どういう意味ですか。
答えられません。桜が咲いて、とか、暖かくなって、とか、もう一段の説明が要る。つまり、それは意味の説明になっていない。
一方、活気なら、勢いがある、で説明が終わります。
意味を問う設問では、それ自体でもう一度説明が必要な語は答えになりません。だから、迷ったら具体的な方を選ぶ。この一行を持っているだけで、語彙問題の勝率は上がります。
明日、親がすべき非情な決断
お子さんが選択肢を間違えたとき、「ちゃんと読みなさい」と言うのはやめてください。何の情報も渡していません。
代わりに、間違えた選択肢を指さして、こう聞いてください。
「これ、本文のどこに書いてある?」
見つけられなければ、それが答えです。書いてないものを選んだ。それを本人に発見させる。この一往復だけで、次から疑う癖がつきます。
親が正解を教える必要はありません。というより、教えないでください。教えた瞬間、その子は次も感覚で選びます。
なお、選択肢は取れるのに記述で減点される、という段階に入っているなら、それは別の話です。理由と結果の並び順が原因であることが多いので、そちらのテーマも参考にしてください。
お子さんの答案を実際に見ながら、どの罠に引っかかりやすいかを個別に潰していきたい方は、こちらから相談できます。
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