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#116 英語と写真でバーチャルツアー⑯(前半)~大阪・太陽の塔~

2023/5/26

2年後の2025年に、大阪で万博(万国博覧会)が開催されることになっていますが、今から半世紀以上前の1970年には、同じく大阪で万博が開催されました。この大阪万博は、日本最初の万博であることはもとより、アジア初の万博でもありました。

その後の日本では、沖縄(1975~1976年)や筑波(1985年)で万博が開催されましたが、なんと言っても記憶に新しいのは2005年の愛知万博(愛・地球博)ではないでしょうか。

今回は、’70年の大阪万博のシンボルであった「太陽の塔」に行ってみることにしましょう!

実は2018年から、太陽の塔は内部も一般公開されているのです!

外から見ても圧巻の太陽の塔、果たして内部はどのようになっているのでしょうか?

Inside The Tower of the Sun: Osaka's Weird and Wonderful Landmark

The Tower of the Sun, designed by the late artist Taro Okamoto, was made as part of the theme of the first Japan World Exposition (a.k.a. Osaka Expo) held in 1970. The interior of the tower has been reopened to the public in March 2018, the first time in 48 years.

late「今は亡き」。Taro Okamoto「岡本太郎」は「芸術は爆発だ」の言葉で有名な画家(1911~1996)。exposition「博覧会」。a.k.aはalso known as「別名」の略。

’70年の万博では、太陽の塔内部は公開されていたが、その後半世紀近くの間非公開となり、2018年に再び公開されるようになった。the first time in ~「~ぶりに」。

The Expo ’70 Commemorative Park, where this quirky landmark exists today, is bursting with nature. Let's have a look around this park and see what the Tower of the Sun looks like inside!

The Expo ’70 Commemorative Park「万博記念公園」は大阪府吹田市に位置する。quirky「風変わりな」。be bursting with ~「~が満ちている」は、日本語の「はちきれんばかり」の語感と同じ。

what ~ looks likeは「~」の外見・様子を尋ねる表現。insideは副詞。「太陽の塔の内部はどのようになっているのか」。


What is Osaka's Tower of the Sun?

First thing in sight once you enter from the central

entrance of the park is the Tower of the Sun

The Tower of the Sun, which represents the Osaka Expo, is about 70m tall; the diameter of the base is about 20m, and each arm is about 25m long. It is the largest piece of work by Taro Okamoto.

represent「象徴する」。

diameter「直径」。base「基部、底」。

It was built as one of the theme buildings for the Osaka Expo and was planned to be demolished after the exposition. Since it was intended as a temporary installation, it was not open to the public for decades.

theme buildingsとは「テーマ館」のことで、「太陽の塔」に加えて「母の塔」「青春の塔」から成り、大阪万博のテーマ「人類の進歩と調和」を表現する展示空間であった。テーマ館は地下・地上・空中の3層から成り、来場者は地下部門・地上部門を見た後で、太陽の塔内部を通って大屋根の空中部門を観覧した。万博終了後、地下の展示空間は埋められ、大屋根は撤去されたが、太陽の塔はそのまま残ることとなった。demolish「取り壊す」。

テーマ館

万博当時は大屋根があり、そこに登ることができた

Sinceは「理由」。installationはここでは美術用語で「展示作品」の意味。

With the request of revitalizing the legacy of the Osaka Expo increasing in recent years, the Tower of the Sun underwent earthquake resistance and other renovations, and the interior was opened to the public on March 19th, 2018.

With the request ~ increasing ~は「付帯状況」。「大阪万博の遺産を蘇らせてほしいという依頼が近年増えてきた中で」。the Tower of the SunがS。earthquake resistance and other renovationsのandは何と何を結んでいるか?acbc=(a+b)cという数学で習う因数分解と同じように考えて、

earthquake resistance renovations and other renovationsearthquake resistance and other renovations

つまり、andはearthquake resistanceotherを結んでいて、その2つがrenovationsを修飾している。「耐震化とその他の修復」。renovationは日本語の「リノベ」の語源。

According to what Taro Okamoto said, “The things I make are different from modernism. I went against the cool western modernism and it's opposing Japanese style, and aimed to build

a crazy shrine that connects the primitive and contemporary.”

modernism「モダニズム」とは、19世紀末から20世紀にかけて興った芸術上の反伝統主義的思潮。

go against ~「~に反対する、従わない」。cool「時流に乗って魅力的な」。the primitive and contemporary「原始的なものと現代的なもの」。

The Tower of the Sun has three faces, two in the front and one in the back. The Face of the Sun in the center represents the present; the Golden Mask at the top, the future; and the Black Sun in the back, the past.

The Face of the Sun「太陽の顔」は現在を、the Golden Mask「黄金の顔」は未来を、the Black Sun「黒い太陽」は過去を表す。representsという動詞の反復を避けるため、the Golden Mask at the top, the futureとthe Black Sun in the back, the pastでは代わりにコンマが置かれている。類例:To err is human; to forgive, divine.「過つは人の常、これを赦すは神の業」。

The Black Sun on the back of the tower. It is antithetic

from the bright sun in the front, and there are many different interpretations

of it other than the “past.”

The Osaka Expo had the three themes of “Past, Present and Future,” centered around the Tower of the Sun. Many works were gathered from the world along with Okamoto’s artwork made for the Osaka Expo.

最初のofは同格☞ブログ#45。centeredは過去分詞で、the three themesを説明。center A around B「Aの中心をBに置く」。⑧でも説明したように、太陽の塔はテーマ館の一部であった。

複数形worksは「仕事」ではなく「作品」。along with ~「~と一緒に、~に加えて」。


Overwhelmed by the Intensity of the “Sun of the Underworld”

Early summer of 1967, the Osaka Expo Association secretary-general visited Mr. Okamoto at his atelier in Aoyama and asked if he could be the “producer of the theme exhibition.” This was the event that leads up to the creation of the Tower of the Sun.

the Osaka Expo Association secretary-general「大阪万博協会事務総長」。atelier「アトリエ」はフランス語から英語に入った語。couldは「依頼」で、asked以下を直接話法で書き直すと、~ said to him, “Could you be the ‘~?’”。

According to the guide, Mr. Okamoto didn’t accept the offer right away, but he was working on designs and drawings before he officially accepted the offer on July 7th, 1967. Some of the designs on display had dates from June 1967. About 3 months later, in September, the design of the Tower of the Sun was finalized.

the guideは、太陽の塔の中で筆者が話を聞いた「案内人」を指している。right away「すぐに」。「過去形+before+過去形」の構文は、後ろから訳すよりも、英文の流れ通り前から訳した方が自然な和訳になることがある。「彼は構想やデッサンに取り組んだ後で、1967年7月7日に正式に申し出を受け入れた」。

on display「展示されている」は、太陽の塔内部で岡本太郎が書いた構想の実物が展示されていることを言っている。finalizeは、finalに動詞語尾の-izeが付いたもので「finalにする」ということ。「完成させる」。

Going down the hallway leads to a wide spacious area. An artwork that represents the corona (the aura of plasma that surrounds the sun) is approximately 11m wide, and the Sun of the Underworld about 3m in diameter is placed in the center.

Sun of the Underworld. The original was lost, and the

current one was rebuilt for public viewing using fiber reinforced plastic based

on resources.

Going downは分詞構文。the hallwayがS。このように、「分詞構文の意味上の主語」(ここでは一般の人を表すyouが適当)と「主節の主語」(=the hallway)が異なる時は、前者を明示するのが学校文法的には正しいが、実際にはそうなっていないこともある。hallway「廊下」。spaciousはspaceの形容詞形。「広々とした」。

corona「光冠」にまつわる単語はいくつかあって、

coronavirus「コロナウイルス」

coronary「冠状の」

coronation「戴冠式」

実は全部「冠」と関係がある。corona「(太陽の)コロナ、光」は王冠の形に見えるところからその名があるし、coronavirus「コロナウイルス」は突き出たスパイクが王冠のように見えるためにcoronaを冠している。coronary artery「動脈」は心臓に巻き付いた動脈で、やはり王冠状に見える(ような気がする・・・)。先日、英国の新国王チャールズ3世のcoronation「戴式」が執り行われた。the Sun of the Underworld「地底の太陽」。

By using projection mapping to show images of the past on the Sun of the Underworld as a screen, it is replicating the world of “prayer,” part of the “Past: The World of Origin,” which Mr. Okamoto expressed during the expo.

show images of the past on the Sun of the Underworld as a screenでは、show ~ on ...が骨格で「・・・に~を示す(映し出す)」。as a screen「画面として」は直前のthe Sun of the Underworldを修飾。「地底の太陽を画面として、その上に過去の映像を映し出す」。itは㉓のthe Sun of the Undergroundを受ける。replicate「再現する」。prayer「祈り」はplayerと見間違えないように。prayerの直後のコンマは同格用法で、the world of “prayer”=part of the “Past: The World of Origin”の関係を示す。関係代名詞whichの先行詞は“Past: The World of Origin”。

The Sun of the Underworld has a strong presence and numerous idols and masks. With the changing images and mystical music, it creates a fantasy world. Mr. Okamoto’s quote of “Art is magic” really matches the setting.

presence「存在感」は、形容詞present「出席している、存在している」の名詞形。idolはここではもちろん「アイドル」ではなく「偶像」(どちらも「崇拝の対象」であるという共通点に気付くのが単語学習の醍醐味)。mask「仮面」。mystical「神秘的な」とmysterious「謎めいた」は似ているようで違う。前者は「理性や論理では捉えられない、精神的・霊的な意味を湛えた」というニュアンスで、後者は「説明が付かない」という意味合いの語。たとえば、a mystical experience「霊的な経験」なら、キリスト教での「神の啓示」や、仏教での「悟り」などの例が考えられる。一方a mysterious experience「不思議な体験」と言えば、「夢で見たのと似たような出来事が現実世界で起こった」などが例になるだろう。

岡本太郎が引用していたArt is magic「芸術は魔術だ」ということばが、地底の太陽の雰囲気に合致していると言っている。

Going further in, there was even a bigger space waiting for us!

ここも㉒と同じように、「分詞構文の意味上の主語(we)≠主節の主語(even a bigger space)」だが、分詞構文の意味上の主語が表現されていない。further/fartherの区別については、昭和の頃の受験英語では強調されて教えられていたみたいだが、今では辞書でもその区別にはあまりこだわっていない。There be S doingはS be doingのつもりで捉えた方がよいことがある。There was a breeze stirring the trees.「そよ風がそっと木々を揺り動かしていた」。 比較級を強調するevenについては☞ブログ#94

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