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#5 英語学習の道具たち~辞書編②おすすめの辞書はどれ?~

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2021/4/29

ブログ#4では、辞書を引くことでしか得られない英語学習上のメリットについてお話ししました。

書店に行けばたくさんの辞書が売られています。その中のどれを選べばいいのでしょうか?「ベストセラー」の辞書?タイトルがカッコいい辞書?

あまり知られていませんが、一口に「英和辞典」と言っても、レベルや特徴は様々です。今の自分には使いこなせないハイレベルな辞書を買ってしまうと、使うのが嫌になり引かなくなってしまいます。

研究社の「ライトハウス」、旺文社の「オーレックス」、三省堂の「ウィズダム」、そして一番有名な大修館書店の「ジーニアス」のように、各社からいろいろなブランド名の辞書が発売されています。この中でも特に「ジーニアス」は、異なるレベルのユーザーを対象にした複数の辞書を展開することに力を入れていますので、「辞書間のレベル・ユーザーの差」を示す例として取り上げることにします。

①  ベーシックジーニアス英和辞典

②  アクシスジーニアス英和辞典

③  ジーニアス英和辞典

④  ジーニアス英和大辞典

実はこの他にもまだあるのですが、ここではこの4つに絞ることにします。

ふつう「ジーニアス」と言えば③のことを言います。英和辞典の中でもベストセラーとして名高く、多くの電子辞書にも採用されていますね。

さて、日本の多くの英語学習者が購入する③はどのようなレベルなのでしょうか?私は、この辞書は英語学習者向けの辞書の中では最もレベルが高く、そのため一般の高校生・受験生には適さないと考えています。基本的には大学生以上に適した辞書と考えるべきでしょう。受験生でこの辞書を使いこなすには、一般的な模試の偏差値で70以上は必要だと思います。そのくらいレベルが高く、細かい情報が載っている辞書です。

細かい情報が載っていることは良いことだと思う人がいるかもしれませんが、情報が細かくなればなるほど、ふつうの受験生がまず知っておくべき重要な情報は見つけにくくなるという難点があります。大学受験レベルの英語学習では、あまりに細かい情報が載っている辞書は、プラスよりもマイナスの方が大きくなってしまうかもしれません。

なので、一般の高校生・受験生は、③よりも基本情報が見つけやすい辞書を使うとよいでしょう。①と②はまさにそうした辞書になります。

①は高1・2生(あるいは英語の苦手な受験生)に適した辞書と言えます。字も大きくて見やすく、辞書の使い方が最初の方で分かりやすく説明されています。

②はある程度の学力のある受験生に適しています。ブログ#4で触れたように、語義の展開も分かりやすく図示されています。受験勉強を力強くサポートしてくれるでしょう。

④は研究者・翻訳家・英語教師向けのとても大きな辞書です。ふつうの辞書には載っていないような単語もたくさん収録されています。

レベル的には「ライトハウス英和辞典」は①に近く、「オーレックス英和辞典」「ウィズダム英和辞典」は②に近いと言えるでしょう。もちろん、他にも様々な英和辞典が売られています。書店に足を運んで、自分の知っている単語を読み比べてみて、一番気に入ったものを選ぶと良いと思います。もし気になる辞書が2・3冊あって1冊に決められないようなら、とりあえずそれらを買ってみて、家で実際に使っていく中でお気に入りの1冊を絞っていくのでも構いません。「1冊をメインの辞書にして、それでもよく分からない時にサブの辞書を引く」というのも、極めて効果的な辞書活用法だと言えます。

辞書のレベルが様々であり、学習者のレベルも様々である以上、万人に適した1冊の辞書というものは存在しません。学習者のレベルによって適した辞書は変わるのです。上に書いたことを1つの参考にして、「あなたに適した辞書」を探してみてください。

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