「古文は後回し」は損。文系・理系それぞれの視点で見ると
大学受験に限らず高校受験も中学受験も
受験勉強は残された時間をどう使うかに
かかっていると言って過言ではありません。
なかでも大学受験は
大学ごとに「配点の高い主要科目」があり、
そのほとんどが英語と数学で、
多くの子がどうしても英語や数学に
時間が奪われがちです。
その結果、多くの生徒さんが
「古文は直前でいいや」と
後回しにしてしまいます……。
しかし、国語の講師としての視点から言えば、
これほどもったいないことはありません。
なぜなら、古文は全科目の中で
最も短期間で「完成」させられる、
究極のコスパ科目だから。

文系生徒に古文は「防波堤」
文系志望者にとって、英語は
「できて当たり前」の勝負になりがちです。
だから差がつくのは、実は国語。
その中でも古文は、
一度「読み解くルール」を身につけてしまえば、
現代文よりも得点が安定しやすい科目です。
「英語が思うように伸びない……」
と焦っているときこそ、
古文を固めてください。
英語の単語帳を1冊仕上げる手間に比べれば、
古文の重要単語(約300〜600語)を
マスターするのは、ほんの一瞬です。
ここで確実に高得点を狙いに行くことが、
文系入試における安定の土台になります。
理系生徒に古文は勝つための「飛び道具」
理系の皆さんにとって、
古文は「将来使わないのに……」と
思いがちな科目でしょう。
でも、戦略的に考えてみて。
共通テストや私立入試で、周囲の理系志願者が
「古文は捨てた」と妥協している中、
あなたが着実に得点を稼げたらどうでしょうか?
数学の難問1問に1時間を費やすよりも、
その時間で古文の助動詞や古典常識を整理する方が、
偏差値を引き上げる効率(投資対効果)は
圧倒的に高いのではと思います。
理系の得意な「論理的思考」は、
実はルールに則った古文の読解と
非常に相性が良いんですよ。
受験は「トータル点数」と「時間の配分」の勝負
第一志望の合格を勝ち取るのは、
「得意科目がずば抜けている人」だけではありません。
「苦手科目をコスパ良く、合格ラインまで押し上げた人」が
最後に勝つのを見てきました。
特にスケジュール面でのメリットも大きいです。
春から夏にかけて
古文の「基礎」と「ルール」を完璧にしておけば、
入試直前期、最もプレッシャーがかかる時期に
英語や数学といった配点の高い科目に
全エネルギーを投入できるようになります。
直前期の古文は、週に数回の読解演習と
メンテナンス程度の復習だけでOK。
この「時間の貯金」があるかないかが、
心の余裕を生み出します。
「嫌い」や「後回し」という感情を一度横に置いて、
「合格するための戦略的ツール」として
古文を捉え直してみては。