【記述力UP講座 p3】主語・述語・目的語のわかりやすい文にしよう
2024/7/28
記述問題は、採点者に対する「僕は(私は)この問題がわかっています」というアピールです。よって、何よりもまず採点者(他人)に伝わる解答を書かなくてはなりません。
では他人に伝わる解答とはどんなものか。
それは、本文を読んだことがない人にも意味の通じる解答です。
そのために特に大事なポイントを一つご紹介します。
《主語・述語・目的語のわかりやすい文にしよう》
【NG例1】
桃太郎が今したいことは、鬼ヶ島の鬼を退治したいということです。
【解説】
これは主語と述語が一致していない極端な例ですが、こういった文を書く生徒さんは意外にも多いです。「したいことは〜です。」または「桃太郎は〜したいのです。」のいずれかで書くといいですね。
【修正例】
(1)桃太郎が今したいことは、鬼ヶ島の鬼を退治することです。
(2)桃太郎は今、鬼ヶ島の鬼を退治したいのです。
【NG例2】
おじいさんとおばあさんは、桃太郎が、鬼が悪事を働いていることについて説明したことを理解した。
【解説】
主語が複数あることで、述語が入り乱れてしまっている例です。
「おじいさんとおばあさんは〜理解した」「桃太郎が〜説明した」という主語・述語が離れており、さらにその中に「鬼が悪事を働いている」という主語・述語が入り込んでしまっていますね。
それぞれの主語・述語を近づけて書くとわかりやすい文になります。
【修正例】
鬼が悪事を働いていることについて桃太郎が説明したことを、おじいさんとおばあさんは理解した。
これらはほんの一例です。
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