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#49 英語と写真でバーチャルツアー⑧(後半)~青森県・十和田湖~

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2021/12/10

それでは十和田湖の旅の後半です。まずは食事処で湖の幸を堪能!

Tochino Chaya: Taste the Kokanee of Lake Towada

After taking in the views of the lake from the boat, it's time for lunch. We settled for lunch at a nearby shop. Several restaurants around Lake Towada serve local cuisine. Today we went to Tochino Chaya, which serves the high-class fish Himemasu (aka Kokanee Trout), caught in Lake Towada.

take inは熟語でここではobserveの意味だが、それを知らなくても(というよりも英語学習者のほとんどは知らないはず)、「take取る+in中に→中に取り込む」と考えて、

take in the views「景色を自分の中に取り込む→景色を見る」

のように考えようとする姿勢が大切。そういう姿勢がある人は、

Don’t be taken in by them.「奴らに取り込まれるな→奴らに騙されるな」

We didn’t take in the situation.「状況を自分たちの中に取り込まなかった→状況が分かっていなかった」

のような文のtake inも、その場で考えて何とか対処できるはず。ダメな勉強法は、

take in=①騙す ②分かる ③観察する ④…

のように、熟語集や辞書の意味の羅列を何も考えずにそのまま丸暗記するというもの。なぜこれがダメかと言えば、

・頭を使っていない

・無味乾燥である(英語学習をつまらなくする)

・応用力が無い

から。もちろん全ての熟語が今のようにうまく説明できるわけではないが、しかし多くの熟語はこのように頭を使えば意味の広がりを納得できるのも事実。

受験単語集で「settle=定住する」と覚えたからといって、この文を「昼食のために近くの店に定住した」と無理矢理訳して平気な人は、その姿勢を改めない限り英語ができるようには絶対にならない。「おかしい」と感じて辞書を引くから、settleに「くつろぐ、腰を下ろす」という意味があることを発見でき、「お昼を食べるために近くの店で腰を下ろした」と正しく訳すことができる。さらに頭を使って、「定住する=永続的にその場所に腰を下ろす」「くつろぐ=一時的にその場所に腰を下ろす」と考えて、2つの意味の類似性に気付けた人は、英語学習上級者と言える。

restaurantと書いてあるからといって、「洋風の(高級)料理店」のイメージしか浮かばない人は☞ブログ#46。cuisineは特に「特定の地域の料理」や「高級料理」の意味で使われる(ここでは前者)。

Tochino Chaya「とちの茶屋」は十和田湖の畔(ほとり)にある食事処。

 

▲Tochino Chaya, a lakeside restaurant

 

▲A large chestnut tree grows through the center of the shop, and tables made of chestnut wood line the eating space

Tochino Chaya is about a 10-minute walk from the Yasumiya boat platform. It is popular for its Japanese cuisine made with locally sourced ingredients, and its specialty is Himemasu.

ここのwalkは「徒歩(walking)」ではなく「歩行距離(a distance covered in walking)」の意味。10-minuteのハイフンと単数形minuteについては☞ブログ#14。the Yasumiya boat platform「休屋という名の船着き場」。

forは「理由」。locally sourced ingredients「地元で獲れた食材」。specialtyについては☞ブログ#32#45

At one time, there were no edible fish in Lake Towada, but since Himemasu was successfully cultivated in 1903, it has gained popularity as a Lake Towada specialty. Today, I ordered the simple yet delicious salt-grilled fish.

At one time「一時(期)は」。edible「食用に適した」のed-はeatの意味。cultivate「養殖する」。

yetはbutのように2つの形容詞(simpleとdelicious)を結んでいる。salt-grilled「塩焼きにした(grilled with salt)」。

 

▲Salt-Grilled Himemasu (1,400 yen, tax not included)

The fish is thick and plump, with a moderately salty taste that intertwines with the fat-laden meat. This was my first time eating Himemasu from Lake Towada.

plump「丸々とした形の、ふくよかな」。a plump tomato「丸々とした形のトマト」。plump cheeks「ふくよかな頬」。withは「所有」。intertwine with ~「~と絡み合う」。The present intertwines with the past in this story.「この物語では現在が過去と絡み合っている」。ladenは元は動詞lade「積む」の過去分詞だが、今では形容詞として使われる。a ship laden with coal「石炭を積んだ船」。a tree laden with fruit「実がたわわについた木」。She is laden with cares.「彼女は気苦労が絶えない」。fat-laden meat (=meat laden with fat)「脂肪分の多い肉」。

This was my first time eating ~は変則的な書き方。ふつうはThis was my first time that I have eaten Himemasu from Lake Towada.「十和田湖のヒメマスを食べたのはこの時が初めてだった」のように書く。

It doesn't have a strong odor or aftertaste and is fresh enough to be eaten as raw sashimi. Himemasu bred in the abundant waters of Lake Towada are delicious, edible treasures that can only be found here!

odorは特に「嫌な臭い」を意味する語。日本語の「デオドラント(制汗剤・消臭剤)」は英語のdeodorant(de除去+odor臭い+ant薬剤)から。

bredはbreedの過去分詞形。複数形watersはここでは「十和田湖の水全体」を指している(☞ブログ#32#38)。treasures「価値ある物」。

  

▲This fish has an addicting taste and texture!

We also ordered the Nijimasu (Rainbow Trout) Tempura Set Meal, a popular dish with tourists. The set includes tempura of rainbow trout and local wild plants such as bamboo shoots, peppers, shiitake mushrooms, and eggplant.

set meal「定食」(set lunch「ランチ定食」はブログ#27で登場)。withはpopularとつながる。a popular singer with young people=a singer popular with young people「若者に人気のある歌手」。

eggplant「茄子(ナス)」。

The tempura is crunchy on the outside and fluffy on the inside. Like the Himemasu, the Nijimasu has no strong odor or aftertaste and goes well with the sauce-soaked rice.

crunchyはブログ#32でも天ぷらとともに登場。ちなみに、ロッテのチョコ菓子「クランキー(CRUNKY)」の語源はcrunchy(のはず…)。crunchyの意味が分かれば、fluffyの意味は推測できないといけない。なぜなら、

crunchy on the outside

fluffy on the inside

と並べてみると、「on the outsideon the inside」という対句がある以上、「crunchyfluffy」も対句となり、対照的な意味を表しているはずだから。天ぷらについて、「サクサク○○」と日本語で考え、「サクサク」と対比的な食感を表す擬態語を考えよう。

go well with ~は熟語だが、仮に知らないからと言って思考停止しているようでは英語学習の先は暗い。「go行く+wellよく+with一緒に」と考えて、「ニジマスはご飯と一緒によく行く」と直訳し、その上で文脈や常識を使って「おかずであるニジマスとご飯の相性が良い」という話をしているはずだと考えるのが英語の勉強。the sauce-soaked rice=the rice soaked with sauce「タレがしみ込んだご飯」。

 

▲Nijimasu Tempura Meal Set (1,650 yen, tax not included)

 

▲The salmon is pink and tender, and the breaded coating is crisp.

There is another indulgent meal set that includes salt-grilled himemasu, nijimasu sashimi, and tempura, all local ingredients from Lake Towada. Stop by Tochino Chaya and indulge yourself in fresh Himemasu cuisine while gazing out at the lake! Current measures against coronavirus include hand sanitizer, and partitions installed at the cash register.

meal setは⑬のset mealと同じ意味(前者のsetは名詞、後者のsetは形容詞)。indulgentの辞書的な意味は「寛大な」だが、「寛大な定食」では意味不明。an indulgent parent「寛大な親」とは、自分の子供の願いを無条件で叶えてやるような、子供に甘い親のこと。そのイメージをindulgent meal setに当てはめてみよう。「客の願いを叶えてやるような、客に甘い定食」というイメージになる。つまり、どんな客も「美味しいものが食べたい」という欲求を持っているわけだが、そうした客の望みを叶えてくれるような「贅沢(豪勢)な定食」がindulgent meal set。実際この直後には「塩焼きのヒメマス」「ニジマスの刺身」「天ぷら」といった、オールスター勢揃い(?)の定食の内容が書かれている。all以下は分詞構文。

Stopは動詞の原形なので、この文は命令文。stop by ~「~に立ち寄る」。indulgeも動詞の原形。indulge oneself in ...「…の中で自分自身を甘やかす→(欲望の赴くままに)…に耽る」。さっきのindulgent meal setは「定食」の立場からindulgent「客の願いを何でも叶える」という語が使われていたが、今度は「客」の立場からindulge yourself in fresh Himemasu cuisine「新鮮なヒメマスの料理を心行くまで味わう」と言っている。⑰のindulgentの解釈は確かに難しかったが、ここの動詞indulgeをヒントに形容詞indulgentの意味を推測した人は相当の読解力の持ち主。while (you are) gazing ~の省略。

今の御時世を反映した内容。

 

▲Foreign language menus are available in English, Chinese, and Korean.

 

Maidens by the Lake and the Towada Shrine Power Spot

Gozengahama, located on the shores of the lake behind Tochino Chaya, is a great place to take a walk after your meal. While walking along the beautiful lake, you head for the Otome no Zo, or Maidens by the Lake, statue, a symbol of Lake Towada.

Gozengahama「御前ヶ浜」。

While (you are) walking ~の省略。Otome no Zo, or Maidens by the Lake, statue, a symbol of Lake Towadaは分かりにくい書き方をしているが、まず「,or」(☞㉒)で日本語を英訳している。statueはOtome no Zoと同格で、それが像であることを説明している。さらにa symbol of Lake TowadaもOtome no Zoと同格で、それが十和田湖のシンボルであると言っている。全体を訳せば、「像であり、十和田湖のシンボルである乙女の像(Maidens by the Lake)」。ところで、「statueは可算名詞のはずなのに、なぜここでは不定冠詞aが付かずに無冠詞で使われているのか」という疑問を持った人は素晴らしい。

Mike is captain of our team.「マイクは我々のチームのキャプテンだ」

のように、「補語の名詞は、特にそれが唯一の役職を表している場合は無冠詞になる」というのは高校英語で学ぶ内容。こうした補語は、「(1人、2人と数えられる)個人」ではなく、「(通例唯一の、よって数えることのできない)役職・役割」を表していて、「半ば形容詞化している」と考えると、なぜ無冠詞なのかが理解しやすい。これと同じことが同格の名詞にも言える。

Do you know about Charles Darwin, (the) author of “The Origin of the Species?”「『種の起原』の著者であるチャールズ・ダーウィンについて知っていますか?」

赤字の同格の名詞は、青字の名詞を補語のように説明していると見ることができる(Charles Darwin is (the) author of “The Origin of the Species.”)。よって、同格の名詞も冠詞は省略されることがある。本文のstatueは「唯一の役職」とは言えないが、しかし同格の名詞ではあるので、冠詞が省略されたと考えられる。

 

▲A calming lakeside breeze cools you as you walk

Along the lake you approach two nude, bronze statues facing each other. Otome no Zo was built in 1953 to commemorate the 15th anniversary of the designation of Lake Towada National Park, and is the last work by famous poet and sculptor Kotaro Takamura.

approachは他動詞なので後ろに前置詞を取らないというのは大学入試用の語法の知識。nudeは特に「芸術的な裸体」を意味する語。bronze「青銅」は、copper「銅」とtin「錫(すず)」から成る合金。She won the bronze medal at the last Olympic marathon.「彼女は前回のオリンピックのマラソンで銅メダルを獲得した」。ここのstatuesは、㉑の無冠詞だったstatueとは違って、原則通り可算名詞扱いで複数形になっている。

Kotaro Takamura「高村光太郎」(1883~1956)は詩集『智恵子抄』で有名な詩人であり、海外で彫刻を学んだ彫刻家でもある。「乙女の像」の顔のモデルは智恵子夫人とされている。ここにも書かれているように、「乙女の像」が彫刻家としての生前最後の作品となった。

The reason they are facing each other is said to be because "when two similar people face each other, the feeling of compatibility deepens." The triangle on their backs represents “infinity.” This sculpture is highly regarded as a masterpiece.

reasonが主語の文の補語にbecause節を使うのは厳密には文法違反だが、実際には広く用いられている。that節を使うのが正式。compatibility「適合、調和」。

The triangle on their backs「彼女たちの背中に接した三角形」とは、2体の像の背中の線を延ばしてできる三角形のこと。

 

▲Otome no Zo maiden statues, standing by the lake

After seeing the maiden statues, you head down the cedar-lined road. About 3 minutes away is the entrance to the power spot, Towada Shrine, which looks like a deep mountain road.

このdownは難しい。よくある誤読は、

ⓐI saw him walking down the road.「彼が坂道を歩いて下っているのが見えた」

のようなもの。実はこのdownはalongの意味。なので「彼が道を歩いているのが見えた」が正しい訳。ちなみに、upにも同じ用法がある。

ⓑI saw him walking up the road. 「彼が道を歩いているのが見えた」

後ろに「道」を表す語が来ている時のdownやupはalongと同じ意味であることを知っているだけでもかなりハイレベルだが、ⓐとⓑには実はニュアンスの違いがある。downには「話し手から遠ざかる」というニュアンスがある。

There’s a bus stop about 500 meters down this road.「この道を500メートルくらい行ったところにバス停があります」

Your mother is down in the park.「君のお母さんなら公園にいるよ」

「バス停」や「公園」が話し手からは離れたところにあることをdownが示している。逆に、upには「話し手の方に近づいてくる」というニュアンスがある。

She came running up to me.「彼女は走って私の方にやって来た」

They drove up.「彼らは車で私のところに来た」

以上を踏まえると、ⓐには「彼が私から離れた方向へ歩いていく」というニュアンスが、ⓑには「彼が私のいる方へ向かって歩いて来る」というニュアンスがあることになる。(もちろんこうした細かいニュアンスの違いが入試で問われることはない。)the cedar-lined roadの可算名詞cedarが単数形であることについては☞ブログ#14

主語はbe動詞の後ろのthe entrance ~。

 

▲The Towada Shrine is surrounded by a sacred atmosphere

The torii gate is said to have been built by military commander Sakanoue no Tamuramaro in 807, and is one of Towada's leading power spots, said to grant wishes and good luck.

Sakanoue no Tamuramaro「坂上田村麻呂」(758~811)は平安初期の征夷大将軍。said to grant ~は分詞構文。grantは簡単に言うとgiveの意味。wishesは複数形なので可算名詞。不可算名詞のwishは「願望」という抽象的な意味だが、可算名詞としては「願い事、望むもの」の意味。I’ll grant you three wishes.「3つのお望みのものをあなたに与えよう→願い事を3つ叶えてあげよう」。

It currently enshrines Yamato Takeru, but was a symbol of the Tohoku Region water deity until the separation of Shinto and Buddhism in 1868.

enshrinesは辞書を引く前に意味を推測してほしい語。en-は動詞化する要素。shrineは「神社」。神社の役割が「神を祀る」ことを考え合わせれば、enshrine Yamato Takeruが「日本武尊を祀る」という意味であることが推測できる。deityはブログ#27でも登場。the separation of Shinto and Buddhism in 1868は、神仏習合という江戸期まで一般的だった日本の慣習に逆らう内容の「神仏判然令」という維新政府の政策のこと(これが後に「廃仏毀釈」に発展)。

 

▲Towada Shrine Worship Hall

Lake Towada has a magnificent story, the Lake Towada Legend. Long ago, there was a hunter named Hachirotaro who lived at Lake Towada. But one day, he broke a promise to his friends and ate their fish.

ここからは十和田湖にまつわる伝説の紹介。魚を食べてはいけないというみんなの掟を破った八郎太郎の身に起こったこととは…!

lived at Lake Towadaを「十和田湖住んでいた」と訳して「ん?なんかおかしい…」と感じられるかどうかは、英語ではなく日本語のセンスの問題。「私は琵琶湖に住んでいる」という日本語に違和感を感じるなら、ここももう少し神経の行き届いた和訳をすべきところ。

ⓐHe was sitting at the desk.

ⓑI waited for her at the door.

ⒸThey met at the station.

ⓐを「彼は机座っていた」と訳すと、「机の上に座っていた」と解釈される可能性は相当高いはず。ⓐが言っているのは「彼は机の辺り(常識的には机の前の椅子)に座っていた」ということなので、「彼は机のところ(前)に座っていた」などと訳す必要がある。ⓑは「私はドア(のところ)で彼女を待っていた」と訳して問題ない。ただしここで考えてほしいのは「私とドアとの距離」である。常識的に考えて、「ドアがあるのとまったく同じ位置で(敷居を跨ぐ格好で!)私は彼女を待っていた」はおかしいと分かるはず。at the doorは「厳密にドアのあるその場所」というよりも、もう少し広い範囲を指していると考えるべきだということ。つまりⓑでは「私とドアとの距離」が多少離れていてもよい(というよりもそのように解釈するのが自然)ことになる。Ⓒのat the stationは、「駅構内」だけでなく「駅前の広場・道を含めた駅周辺」を指す可能性もあり、曖昧。本文㉜のlived at Lake Towadaはⓐやⓑと同じように解釈して、「十和田湖周辺に住んでいた」と訳すのが神経の行き届いた和訳ということになる。

After drinking water from the lake, he became an eight-headed dragon and ruled the lake. Soon, a monk named Nansonobo appeared. He transformed into a nine-headed dragon and fought Hachirotaro, defeating him.

eight-headed「頭が八つある、八頭の」。a red-headed girl「赤毛の少女」。a blue-eyed boy「青い目をした少年」も参照。

monkは発音に注意。ここでは仏教の「僧」の意味。Nansonobo「南祖坊」。

defeating himは分詞構文。

Towada Shrine enshrines the Nansobo as Seiryu Gongen, a dragon deity. The calm interior of the temple is shrouded in mystery. You can almost hear the breath of the dragon god.

Seiryu Gongen「青龍権現」。「権現(ごんげん)」とは、仏が日本の神の姿となって現れたもの。(こうした仏教と神道とを混合した考え方が神仏習合の特徴。)

shroudはブログ#32でも登場。mystery「神秘(=神の啓示によってしか知り得ない、人知を超えた宗教的真理)」はここでは宗教的意味合いが強い語として使われている。

  

▲Worship practices written in English

  

▲Many foreign worshipers visit this shrine, too!

If you visit Towada Shrine, be sure to try the "oyori-gami" fortune-telling. Oyori-gami are pieces of paper blessed by the priests' prayers before the gods. There is a fortune-telling area to the back of the shrine, though it was currently off-limits due to falling rocks. Instead, we were told to do it at Gozengahama when the waves calmed down, so we went back to test our luck.

oyori-gami「おより紙」。fortune-telling「占い」。

bless「宗教的儀式や祈りによって清める(神聖にする)」。priestは、ここは神社の話なので「神主」が適訳。the godsについては、①theが付いている、②gが小文字である、③複数形である、の3点に注意。Do you believe in God?のように、theが付かず、Gが大文字であり、単数形であるGodは「一神教(特にキリスト教)の神」を指す(この時のGodは固有名詞扱い)。それに対してthe godsは「多神教の神々」を表す。

There is a fortune-telling area to the back of the shrineのtoは難しいが、「所属・付随」を表す。There’s some coldness to him.「彼にはどこか冷たいところがある」では、「彼」という人間に「冷たさ」が付随しているイメージ。inを用いたThere’s some coldness in him.では、「彼」という人間の内部に「冷たさ」が存在しているイメージ。どちらも言っている内容は同じ。本文のtoをatに変えても意味は同じ。「所属・付随のto」の他の例としては、

the key to this door「このドアの鍵」

a secretary to Mr. Black「ブラック氏の秘書」

the answer to the question「その問題の答え」

I belong to the tennis club.「テニス部に所属している」

off-limitsのlimitsは「一般の人(=関係者以外の人)が自由に動き回ることのできる範囲」を意味する。それにoffが付くと、その範囲を離れている区域、つまり「関係者以外立ち入り禁止の区域」を意味する。同義の熟語にout of boundsがある。

 

▲Oyori-gami fortune paper (200 yen, tax included), received at the amulet office

 

▲Twist the paper like so, and put it in the water from the bottom

The way to tell your fortune with this practice is to first call upon the dragon god of Lake Towada in your mind. Then, drop your twisted paper into the lake. Watch the paper as it sinks: if it sinks vertically, that means good luck; sinking sideways means average luck; and sinking upside down means bad luck. Mine sank vertically as soon as I dropped it in ― that means good luck!

call upon ~「~に願い事をする」。

asは「同時」。upside down「上下逆さまに」。turn a box upside down「箱をひっくり返す」。He mistakenly hung the picture upside down.「彼は間違えてその絵を逆さに掛けた」。

 

▲The paper sank vertically!

We were impressed by this mysterious fortune-telling method of Lake Towada, and even searched the lake for a sign of the vanished piece of paper. After getting your fortune, thank the dragon god and send him on his way, saying "Please return home."

search A for B「Bを求めてAを探す」は大学受験でも重要な語法。「~を探す」に対応するlook for ~とsearch ~の使い分けが怪しい人は是非辞書で確認を。

thankとsendはともに動詞の原形。saying ~は分詞構文。

 

▲Autumn foliage at Lake Towada at dusk (Photo courtesy of Lake Towada Pleasure Boat)

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