【高校受験・大学受験】夏休み最後の2週間、国語は「新しい問題」より「解き直し」
■ 夏の学習を9月の成績につなげる最後の仕上げ方
夏休みも、いよいよ残り2週間ほどになりました。
ここまで、
「毎日国語の問題を解いてきた」
「漢字や古文単語を覚えてきた」
「夏期講習でたくさんの問題に取り組んだ」
という受験生も多いと思います。
一方で、この時期になると、
「まだまだ勉強が足りない気がする」
「最後まで新しい問題を解かなければ」
と焦ってしまう人もいます。
しかし、夏休みの最後に大切なのは、新しい問題を次々に増やすことだけではありません。
むしろここからは、
「この夏に勉強したことを、本当に自分の力にできているか」
を確認することが重要です。
そのために取り組んでほしいのが、解き直しです。
■夏休み最後は「新しい問題」より「できなかった問題」
国語は、問題を解けば解くほど単純に伸びる教科ではありません。
例えば、
10題解く
↓
丸付けする
↓
間違えた問題を確認する
↓
次の10題へ
という勉強を繰り返していても、
「なぜ間違えたのか」
が分からなければ、同じ間違いを繰り返してしまいます。
一方で、
一度間違えた問題を、時間を置いてもう一度考える
ことで、自分の弱点が見えてきます。
夏休み最後の2週間は、
「あと何題解くか」ではなく、「この夏に間違えた問題をどれだけできるようにしたか」
を意識してみましょう。
■まずは「夏休みの間違い」を集める
最初にやってほしいのは、これまでの問題を振り返ることです。
例えば、
夏期講習のテキスト
学校の夏休み教材
問題集
模試
過去問
今までの小テスト
などを確認します。
そして、間違えた問題に印をつけていきましょう。
ここで大切なのは、
「間違えた問題を全部同じように扱わないこと」
です。
■国語の間違いを3種類に分ける
① 知識不足
例えば、
漢字が分からなかった
慣用句を知らなかった
古文単語の意味が分からなかった
文法を知らなかった
というケースです。
これは比較的対策が明確です。
知らなかった知識を覚え、何度か繰り返して確認しましょう。
② 読解不足
例えば、
「筆者の主張を読み取れなかった」
「登場人物の心情を勘違いした」
「指示語が何を指しているか分からなかった」
というケースです。
この場合は、答えを覚えるだけでは不十分です。
「本文のどこを読めば、その答えにたどり着けたのか」
を確認しましょう。
③ 設問処理のミス
国語では、
「本文の内容は分かっていたのに、問題を間違えた」
ということもあります。
例えば、
「適切でないもの」を選んでしまった
指定字数を確認していなかった
「本文中から抜き出しなさい」を見落とした
選択肢を最後まで比較していなかった
などです。
これは知識不足ではありません。
問題文を正確に読む力
が必要になります。
■「なぜ間違えた?」を言葉にする
解き直しで一番大切なのは、
「答えは○○だった」
で終わらせないことです。
例えば、
問3を間違えた
↓
正解は②
↓
「本文の第4段落に根拠があった」
ここまででも悪くありません。
しかし、さらに、
「私は第3段落の内容だけで判断してしまった。『しかし』の後に筆者の考えが出ていた」
と分析できれば、次の問題にも応用できます。
間違いを「次に正解するための情報」に変える。
これが解き直しの目的です。
■高校受験生は「夏の弱点」を3つに絞る
高校受験生の場合、夏休み最後の2週間で全てを完璧にする必要はありません。
むしろ、
「今の自分が特に苦手なものは何か」
を3つ程度に絞ってみましょう。
例えば、
説明文の記述
小説の心情問題
漢字・語句
という具合です。
そして、残りの2週間は、
苦手分野を重点的に復習する
ようにします。
苦手を一つずつ減らすことで、秋以降の学習がかなり進めやすくなります。
■大学受験生は「現代文・古文・漢文」を分けて考える
大学受験生は、国語を一つの教科として考えすぎないことも重要です。
例えば、
現代文
語彙
論理展開
選択肢
記述
古文
古文単語
文法
敬語
読解
漢文
句法
漢字
読解
設問処理
というように分けて考えます。
「国語が苦手」という状態を、
「古文単語が不足している」
「現代文の選択肢の比較が苦手」
「漢文句法が曖昧」
というところまで具体化できれば、やるべきことが見えてきます。
■夏休み最後の1週間は「再テスト」をする
解き直しをしたら、最後にもう一度確認しましょう。
例えば、
1日目
間違えた問題を復習する。
↓
3日後
もう一度解く。
↓
1週間後
再度確認する。
ここで正解できれば、
「一度間違えた問題を、自力で解けるようになった」
ということです。
これが非常に重要です。
■「答えを覚えた」と「解けるようになった」は違う
国語では特に注意したいポイントです。
同じ問題を解いて、
「前は②だったから、今回も②」
という状態では、本当に力がついたとは言えません。
大切なのは、
「なぜ②なのか」を説明できること。
本文の根拠を示し、
「この部分からこう判断できる」
と説明できれば、その問題からきちんと学べています。
■夏休み最後の2週間のおすすめスケジュール
高校受験生
平日
漢字・語彙:10〜15分
↓
読解:20〜30分
↓
解き直し:15〜20分
↓
以前間違えた問題の確認:10分
合計50〜75分程度。
大学受験生
平日
現代文:30分
↓
復習・要約:20分
↓
古文・漢文:30分
↓
古文単語・漢文句法:15分
というように、演習と基礎を組み合わせます。
休日には、まとまった時間を使って過去問や模試形式の問題に取り組み、その後にしっかり復習しましょう。
■夏休み最後に「できるようになったこと」を確認する
夏休みの終わりには、ぜひ一度、
「この夏で何ができるようになったか」
を書き出してみてください。
例えば、
漢字を200語覚えた
古文単語を300語覚えた
説明文の読み方が分かるようになった
記述問題で本文から根拠を探せるようになった
長文を以前より速く読めるようになった
などです。
受験勉強をしていると、
「まだできないこと」
ばかりが目に入ります。
しかし、夏休みの間にできるようになったことも必ずあります。
それを確認することは、9月以降のモチベーションにもつながります。
■夏休みの最後は「仕上げ」の時間
夏休みは、最後まで新しいことを詰め込む必要はありません。
もちろん、必要な単元を進めることも大切です。
しかし、この時期からは、
「勉強したことを使える状態にする」
という視点を持ってください。
国語なら、
解く
↓
間違える
↓
原因を分析する
↓
解き直す
↓
もう一度解く
というサイクルを作りましょう。
この積み重ねが、夏休みの勉強を「やっただけ」で終わらせず、秋以降の得点力へと変えてくれます。
■まとめ
夏休み最後の2週間。
ここで大切なのは、
「もっと問題を解かなければ」
と焦ることではありません。
この夏に取り組んだ問題を振り返り、
何ができるようになったのか
何がまだできないのか
なぜ間違えているのか
9月以降に何を優先するのか
を明確にしておきましょう。
特に国語は、勉強の成果が数字として見えにくい教科です。
だからこそ、
「問題を解いた数」ではなく「できるようになったこと」
を基準にしてみてください。
夏休みは、あと少しです。
ここまで頑張ってきた人は、最後の1〜2週間も無理に焦る必要はありません。
一日一日、やるべきことを積み重ねれば大丈夫です。
そして、夏休みの最後に、
「今年の夏、ちゃんと頑張った」
と思えるところまでやり切ってみてください。
その経験は、9月以降に苦しい時期が来たときにも、きっと自分を支えてくれます。
夏の最後の一歩まで、一緒に頑張りましょう。
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