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英語

#141 英語と写真でバーチャルツアー⑱~宮崎県・生駒高原~

2024/10/6

あれほど暑かった夏もどこへやら。急に涼しくなり、秋が感じられるようになりました。

今回は、宮崎県の生駒高原へと旅します。ここは10月頃にコスモスが見頃を迎えるそうです。

*     *     *

It was supposed to be a jam-packed weekend: John was coming down for a visit, Monday was a holiday and there were three festivals to enjoy. Instead, Typhoon Vongfong came barrelling straight towards Miyazaki, wrecking all of our plans.

be supposed to do「~すると思われている→~することになっている」は熟語表現で、規則や取り決めなどによってすることになっていることを表す。ここは過去形で表現されている(「~することになっていた」)ことから、「実際にはその出来事は起こりそうになかった」というニュアンスが感じられる。jam-packedは、ここでは「予定がぎっしり詰まっている」の意味。コロンの後ろは具体的説明☞ブログ#12。come downは「北方から南方へあるいは都会から田舎へやって来る」というニュアンスの熟語だが、comeとほぼ同意と考えて差し支えない。過去進行形was coming downは、「過去から見た未来の予定」を表す用法。

文頭のInsteadは、➀のwas supposed to doが過去形になっていたことで示唆されていた「~することになっていたが実際はそうはならなかった」というニュアンスと呼応している。つまり、知人の来訪やお祭りで忙しくなるはずだった週末がそうはならなくなったといった話の展開が予告されている。Typhoon Vongfongは、2014年(平成26)10月に発生した台風の名前で、日本ではこの年の台風19号と呼ばれていたもの。barrel「猛進する」。barrellingは現在分詞で、Typhoon Vongfong(S)=barrelling(C)の関係。She came singing.「彼女は歌いながらやって来た」。台風が猛烈なスピードで宮崎県に近づいていたと言っている。wrecking以下は分詞構文。wreck=destroy。折悪しく近づいてきた台風のせいで、予定が全部狂ってしまったということ。

So when Saturday morning woke us up with a slither of sun, it was all the motivation we needed to jump in the car and head to Kobayashi.

Saturday morning woke us up ~は日本語には無い、英語らしい無生物主語表現(Cf. ブログ#122The twentieth century saw two world wars.)。「土曜日の朝が差し込む太陽の光で私たちを目覚めさせた→土曜日の朝、部屋に差し込む太陽の光で私たちは目覚めた」。slitherは難語。ここでは「細長い欠片」の意味。カーテンの隙間から部屋に差し込んできた朝日を描写していると思われる。it=a slither of sun。to jump ~ and headのつながり。つまりheadはto不定詞を構成する動詞の原形。語法的にうるさいことを言えば、自動詞headの後ろに来る前置詞はtoではなくforが正しい。まあ、そんなことにこだわるのは、私たちのように英語学習者だけで、ネイティブスピーカーはそんな細かいことはあまり気にしないものなのかもしれない。Kobayashiは、今回の話の舞台である宮崎県小林市。➀と➁で週末の計画が全部ダメになったと読者に思わせておいての、➂での大どんでん返し。なかなか心憎い文章の出だし。

Every year in October, about 100 million cosmos flowers bloom across the Ikoma Plateau. For two weekends during this time, a night festival is held where the cosmos are illuminated by lanterns and coloured lights. Visitors can enjoy sampling local produce, listening to music and watching fireworks displays.

数字の前のaboutは「約、およそ」の意味。100 millionは100×1,000,000で1億。しかしこれは書き間違いか、筆者の誤認で、本当は約100万本(1 million)が正しい。cosmosは日本語では「コスモス」だが、英語では最初のsは[z]の音であることに注意。bloomの名詞用法しか知らなくても、文中の位置からここでは動詞として使われているのではないかと見当を付けられるのが、真っ当な英語力のある証。the Ikoma Plateau「生駒高原」。

For two weekendsは日本語に訳しにくいが、連続した2週の週末を指すことが分かればOK。is held「開催される」。whereは関係副詞で、先行詞はa night festival。なぜ先行詞と関係副詞が離れているのかと言えば、a night festival where the cosmos are illuminated by lanterns and coloured lights is heldと書いてしまうと、主語a night festivalと述語動詞is heldの間が空き過ぎてしまい(あるいは関係詞節を含めた主語が重くなってしまい)、文のバランスが悪くなるから。(英語が重い主語を嫌う言語であることは、仮主語It+真主語to do/that節などの構文からも見て取れる。)be動詞の複数形areから、the cosmosは複数形と判断できる。theが付いているのは、その場にある全てのコスモスを指しているから。(こうした場合のtheは「その」と訳さない方が自然。)

sampleについては☞ブログ#106。produceは形容詞localの直後という位置にあることから名詞ではないかと考えて辞書を引けたかどうか。produce「農産物」。sampling ~, listening ~ and watching ~という3つの動名詞の並列で、3つとも他動詞enjoyの目的語。fireworks display「花火大会」。

The drive down was worth it in itself; we were treated to views of rolling rice paddies and farmland, and the Kirishima Mountain Range in the distance.

downは話し手から離れた方向を示す特殊な用法。drive downで「車で外出したこと」くらいの意味。Shall we walk down to the station?「駅まで歩きませんか」。in itself「それ自体で、それだけで」。ふつうdrive「車による移動」は目的地に着くための過程・手段に過ぎないが、その過程自体に価値があったというのが文意。

treat A to B「AをBで楽しませる」。ここでは、主語のweがviews ~を楽しんだということ。rolling「なだらかに起伏した」。rice paddy「水田」。farmland「農地」。the Kirishima Mountain Range「霧島連峰」は、宮崎県と鹿児島県の県境を南北に連なる火山群の総称。in the distance☞ブログ#58⑤The sailors saw a school of whales in the distance.。

 

The area is also full of curious things. At the entrance to an amusement park called Nojirikopia, stands a giant frog monument.

単語は簡単だが、文構造を正確に捉えられたかどうか。At the entranceは「前置詞+名詞」なのでSではない。to an amusement parkも「前置詞+名詞」で、直前のthe entranceを修飾。まだここまででSは出てきていない。よって他動詞calledをVと考えることはできず(calledを過去形と考えることはできず)、「called=過去分詞」と考えるしかない。called Nojirikopiaが直前の名詞an amusement parkを修飾。ここまででまだこの文のSは出てきていない!standsは三単現-sの付いたV。Vの左にSが無ければ、右にある名詞(a giant frog monument)がSだと考える。A giant frog monument stands at the entrance to an amusement park called Nojirikopia.の倒置文だったということ。Nojirikopia「のじりこぴあ」は、野尻湖湖畔にある総合レジャーランドの名称。

In Japanese, although written in different kanji, the word for ‘frog’ (蛙; kaeru) also means ‘to return’ (帰る; kaeru). Frogs are thus considered a lucky charm for travellers to ensure a safe return from their journey. They are also good luck symbols for wealth, youth and good fortune. The wider the frog’s mouth is, it is said, the luckier it will be.

although (it is) writtenの省略(itは後ろのthe word for ‘frog’を指す)。そう言えば、「蛙が鳴くから帰ろう」という歌詞があるわらべ歌があるが、これもやはり「蛙―帰る」という同音を利用した言葉遊びなのだろうか?thus=in this way。ここでは、⑪に書かれていた「『蛙』と『帰る』は同音異義語である」という内容を受けている。lucky charm「お守り」。

to ensure ~はa lucky charmを修飾する形容詞用法の不定詞。

蛙が日本で縁起物とされているのは、「無事に帰る」「お金が返る」「若返る」などの語呂合わせによるところが大きそうですが、世界各地でも縁起物とされてきたようです。

「The+比較級, the+比較級」は大学受験英語で有名な熟語構文。it is saidは挿入。

A few kilometers before the Ikoma Plateau, we drove past a garden full of statues that stood next to what looked like a restaurant.

名詞A few kilometersは、直後のbefore the Ikoma Plateauを修飾。「生駒高原の数キロメートル手前で」。what looked like a restaurant「飲食店のように見えたもの→飲食店と思しきところ」。

 

By the time we got to the Plateau, the wind had really picked up. Only a few stalls were open and all the equipment for the night festival stage was off to one side.

By the timeは熟語の接続詞。pick up=become stronger。

stall☞ブログ#70。offは「本来あるべき場所から離れて(removed from the usual position)」、to one sideは「片側に」。強風に備えて、祭りの舞台に使われる資材などが一所にまとめて置かれていたということ。

But the fields of orange and pink cosmos was worth it. Only a few families had braved the weather so we could enjoy the flowers without hordes of people around.

wasは文法的に間違い。Sは複数形のfieldsなのでwereが正しい。

brave=face something unpleasant。soは因果関係を表す接続副詞で「だから」。「過去に1回だけできた動作」には、couldではなくwas [were] able toを使うのが正しい。hordeはlarge groupの意味だが、軽蔑的なニュアンスを伴う語。

I’m glad we went when we did ― I don’t think many of the cosmos will have survived the rain and wind.

I’m glad (that) we went when we did (=went)「行った時に行ったことが嬉しい」とは、「(他の時でなく)あの時に行っておいて良かった」ということ。なぜそう思っているのかを説明しているのがダッシュ記号の後ろの文。

will have survivedは、学校で習ういわゆる「未来完了形」ではなく、「過去の出来事についての現在における推量」を表す言い方。

She must have arrived at the station by now.「彼女は今ごろは駅に着いているに違いない」

この「must+完了形」は、「過去の出来事についての現在における推量」を表しているが、mustをwillに変えて

She will have arrived at the station by now.「彼女は今ごろは駅に着いているだろう」

としても意味はほぼ同じ。

「will=未来」というイメージが日本人の英語学習者の頭にこびりついているが、willはこのように未来とは関係のない推量を表すこともある。

本文に戻って、「あの雨風に耐えたコスモスは多くはなかっただろう」というのが文意。

 

 

We took a quick look around the gift shop and then headed back into town in search of food. A lot of things were closed and we got distracted exploring more of the weird things that seemed to be everywhere in this small city.

take a quick look=look quickly。

ここのthingsは、「のじりこぴあ」のような観光施設を意味していると思われる。台風に備えて多くの施設が臨時休業していたのではないか。distracted=confused。exploring以下は分詞構文。小林市の至る所にある一風変わった場所をさらにいろいろと訪れてみたが、中々開いているところが見つからず、途方に暮れたということ。

Along the road, we saw a very important looking building that was all closed up and desolate. There was also a really massive, scary bird that seemed to be guarding it ― when we got too close it started squawking and circling us. I kid you not.

a very important looking building=a building looking very important「とても重要そうな建物」。desolateは「人気(ひとけ)が無く物寂しい」様子を表す語。

scaryは「人に恐怖を与える(frightening)、怖い」という意味。よって、a scary birdは決してbird自身が恐怖を感じているわけではない点に注意。itは前文のa very important looking buildingを指す。

closeは形容詞で「近くに」の意味。筆者たちが巨大な鳥に近づいたら、それはけたたましい声で鳴いて(squawk)、私たちの周りを旋回し(circle)始めた!

I kid you not.は会話表現で、「本当だよ、うそじゃないよ」。

 

Further along, we stopped to marvel at a dragon atop a building housing restrooms and a couple of vending machines. There, we discovered a big fake horse and parts of some kind of costume.

Further along「さらに先に進むと」。stop to doとstop doingの違いは高校受験でも問われる。stop to doの不定詞は副詞用法。直訳は「~するために立ち止まる」。ただしここでは「驚くために立ち止まった」はおかしいので、「立ち止まって驚いた」と訳し下す方がよい。atopは前置詞でon the top ofに置き換えられる。ここのhousingは名詞ではなく、動詞house(発音注意!)の現在分詞形。house=provide room for。His library houses 15,000 books.「彼の書斎には15,000冊の本が収められている」。a couple of ~=two ~。vending machine「自動販売機」。

some kind of costumeを「いくつかの種類の衣装」と訳すのは誤訳☞ブログ#41 He was speaking with some girl when I saw him.。

A few years ago, Kobayashi merged with a village called Suki, and then later a town called Nojiri. Perhaps it was the weather, or the fact that we drove down on a day where everything seemed to be closed, but the entire area where Nojiri once stood has a weird vibe about it.

 

merge with ~「~と合併する」。Suki「須木」。2006年に小林市と須木村が合併した。a town called Nojiriという名詞句はmerged withの目的語。2010年に小林市と野尻町が合併。

このitが何を指すのかは難しいが、but以下の内容を指している。the fact that ~のthat節はthe factと同格。whereは関係副詞。butの前までを訳すと、「天候のせい、あるいは、全てが閉まっているように思われる日に車で出かけたからなのかもしれないが」。the entire area whereのwhereは関係副詞。stoodは「立っていた」ではなく「位置していた」。stand=be situated。weird vibe「奇妙な雰囲気」(vibeはvibrationsから)とは、上のいくつかの画像からも十分伝わってくる、一部の昭和レトロな物が醸し出す奇怪な雰囲気のこと。about ~「~のあたりに、~のそこかしこに」。文全体を訳すと、「天候のせい、あるいは、全てが閉まっているように思われる日に車で出かけたからなのかもしれないが、かつて野尻町があった地域全体には、そこら中に奇妙な雰囲気が漂っている」。たしかに、天気が良く、いろいろなお店が開いている日であれば、町から受ける奇怪な印象はかなり薄らいだのかもしれない。

Not only did we pass a lot of genuinely abandoned structures, the dense greenery along the road reminded me of Aokigahara.

notなどの否定の副詞が文頭に出ると、倒置(疑問文の語順)が起こるというのは大学受験英語で問われるルール。structure=building。本来はコンマの後ろにbut (also)が書かれるべきところ。Not only were we tired, but (also) hungry.「私たちは疲れていただけでなく、お腹も空いていた」。genuinely abandoned structures「本当の意味で打ち捨てられている建物」とは「廃墟」のこと。greeneryは緑の草木を全体的に表す語。Aokigahara「青木ヶ原」は、山梨県にある樹海の名称。

There was so much more to explore, but the weather had taken a turn for the worse and we decided to head back to Takanabe before we got caught in the storm.

soはmuchを、muchはmoreを修飾。to exploreは名詞moreを修飾する形容詞用法の不定詞。the weather had taken a turn for the worse「天候が急に悪化した」。head☞➂。Takanabe「高鍋町」。get caught in the storm「暴風雨に見舞われる」。

Nevertheless, our little spontaneous road trip had turned out to be quite interesting and was a welcome relief from otherwise being boarded up all weekend.

spontaneous「自然発生的な」とは、筆者たちの小林市への車での旅が、自然の流れで偶然なされることになったことを言っている。文章冒頭を振り返ってみると、➀では忙しい週末を過ごす予定だったと述べられており、➁では台風の接近で全ての計画がパーになったと書かれていた。しかし➂では、朝目覚めると太陽の光が部屋に差し込んでいたことから、半ば衝動的に(?)小林市に車で出かけることにしたのだった。reliefは「嫌なことの代わりになる一時的な楽しい出来事」を意味する。Our trip was a welcome relief from the hustle and bustle of city life.「私たちの旅は、都会生活の喧騒から一時的に逃れることのできる楽しいものだった」。board upは「窓や扉に板を打ち付ける」という意味の熟語。台風対策としてこうしたことが行なわれることを思い出す。動名詞being boardedの意味上の主語が本文では書かれていないが、本来ならfrom my house being boardedのように書くべきところ。otherwise「別の可能性として(alternatively)」+being boarded up all weekend「週末ずっと家の窓・扉に板が打ち付けられている」とは、「台風が直撃して、外出せずに家の中にずっといたという可能性」を言っている。「計画的ではなく自然の流れで車で小林市まで出かけたが、結果的にそれは中々に面白い体験であり、週末ずっと板を打ち付けられた家の中にいることに代わる楽しい出来事になった」というのが主な文意。

As for Vongfong, she came and went without causing too much trouble in Takanabe. Although, part of the bicycle shed in my apartment building broke away and landed against my car.

As forは「話題」を示す熟語の前置詞。sheは台風のVongfongを受けている。台風はやっては来たが、筆者の住む高鍋町にはあまり被害が出なかった。

Althoughをこのように接続副詞的に用いるのは誤用。㉟と㊱をつなげて、~ Takanabe, although part ~のように書くのであれば問題無い。bicycle shed「自転車置き場」。break away=escape from control。自転車置き場の一部が強風で剥がれ、筆者の車にぶつかったということ。

On Monday, we drove through the last of the rain and wind to get to the airport for John’s flight. By the time we arrived, the sun had come out.

月曜日が暴風雨の最後の日で、悪天候の中Johnを空港まで車で送った。

空港に到着したころには、天気が回復して太陽が姿を見せていた。

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